いつも同じ単語が読めない・・・。新しい単語が覚えられない・・・。単語の学習って難しいですよね。フォローアップ面談の様子を覗かせてもらい、単語学習のTipsを皆さんにも共有したいと思います。
今回は単語のことを相談したいと思っています。予習をしてもレッスン時に忘れていたり、いつも読みにくいな位の感じで終わってしまったりで。もう1回やると、「あれ、これ何だったっけ」というように1も0に戻ることを繰り返していて、進みがゆっくりです。
岩田:実際今は、どんな感じで予習をされていらっしゃいますか?
Sさん:レッスンがある前日かその日の始まる前までに、決まった部分の単語をチェックして、「一つ一つわかりやすく~」の該当ページを一通り読んでみるのを一緒にやっています。1人だとうーんと言って終わってしまうので。どうしても1人でやってほしいときは私の携帯で音声を流して、それを真似する作業を本人にしてもらっています。
岩田:そこまでできていれば素晴らしいです!多分アンケートを取ったら、そこまでできてる人はあまりいないんじゃないでしょうか。レッスンの中で文章を作ってみようとなったら、そこはアドリブですか?
Sさん:はい、アドリブです。単語と意味がレッスン前に一致できていたら、文章を作るところは何か言ってみることができるタイプみたいです。
岩田:うちの下の娘は文章を即興で作るのが不安みたいなので、事前に作った文章を書かせてはいるんですが、意味がわからなくて黙ってしまうとレッスンが勿体ないので、「意味」と「読み」までは事前に入れておく。あとはレッスンで、アドリブでセンテンスが作れれば全く問題ないです。
ちなみに単語学習方法としてやってみたいことや、何か気になっている方法はありますか?
Sさん:英検5級は音だけで受かった感じで、読めるかと言われたら不安なので、フォニックスの音がもう少しきちんとわかるといいのかなと思っています。
岩田:同じように悩まれている方たくさんいるのですが、結局はルールを覚えていくよりも、何度も何度もやっていくうちに感覚で身につくところを目指したいので、ポイントとしてはとにかく触れる回数を増やしましょう!と言いたいです。
岩田:単語カードも一つの手です。「英単語ターゲット1400」(英検準2級~2級レベル)を使って、とにかく読めるか読めないかを分けていきます。
これ覚えてないなというものは書き留めておく。大体いつも引っかかる単語がわかってきます。DとBをいつも間違えてるよねとか、最後のeを読んでしまうとか、傾向が見えてきます。データを溜めて、どこにつまずいているかの手がかりを意識的に得ます。
岩田:ORC(Oxford Reading Club)の中の単語機能って知ってますか?先程言った、データをためることがORCの中でできるんです。
Sさん:知らないです!
岩田:単語がわからないときに「辞書」をタップします。わからない単語を入力すると、日本語でも出てくるし、例文も出てきます。
そして、他のORTのシリーズでここに出てくるよというのもわかるんです。このレベルで習得しないといけないんだとわかるので、とても参考になります。
さらにすごいのは、これを単語帳に登録できるんです!自分だけの単語帳が出来上がります。
後で見ると「覚えたボタン」というのもあって、「登録した単語」と「覚えていない単語」と「覚えた単語」にちゃんとわかれていくんです。わからない単語をためていって、また後日確認して覚えたかチェックをするなど、ORCの中で管理することができます。
詳しくはこのページの一番下に入れました動画の13’19”~をご覧ください。
岩田:もう一つご紹介したいのが、リーディングチャートです。
このリーディングチャートのすごいところは、同じレベルで並べ替えられているので、チャートに沿って読んでいくと同じ単語が何回も出てくるんです。何度も同じ単語に出会うようにオックスフォード出版社のアプリができているので、このリーディングチャートを使っていただくと、今のレベルで習得すべき単語がきちんと出てきます。
Sさん:本は毎日1冊ずつ位読んでね、みたいな感じなんですか?
岩田:そうですね!ギュッと今のレベルの色々な本を読むのもいいですね。
その子によってタイプも違いますが、うちの上の子はORTのレベル9まできたあと、そこからはあまりここに載っているシリーズでハマったものがなくて、Magic Tree Houseという別のシリーズを読んでいます。読む力がついた後は自分の好きなものを読める子になっていきます。
多読に慣れていると応用が利くようになっていくので、昔話のシリーズやタイムクロニクルなんかを読んでいきたいとか、そういう風に進んでいけます。
本を1冊読むときの流れについて聞きたいのですが、1(ゲームマーク)から順にやっていった方がいいのか、文字で初めに読むのか、先に耳で聞くのかなど、どうしたら一番いいでしょう?
岩田:絶対外せないのは2(リスニング)と3(リーディング)です。この「聞いて」「読む」ところは絶対にやってくださいと皆さんに言っています。
1から5までやるのがベストではありますが、時間がない場合も「聞いて」「読む」ところを意識していただきたいなと思います。文字からの情報に頼りがちになってくるケースもあるので、それを避けるためにもしっかり聞くのも大切です。
あとは4(音声マーク)で「聞こえたように真似してみる」というのもすごく大事です。自己流で「読む」だけだと怖いので、2と3に加えて、4でそれを真似してみるといいと思います。
岩田:どの辺ができそうでしたか~?
Sさん:リーグチャートがいいなと思いました。ORCの本もすごく好きだし、物語も好きなタイプなので、ハマってくれるといいなと思いました。ひとまずリーディングチャートを娘に紹介したいです。
できるだけ日常に組み込みたいと思ってやってはいるんですが、結局レッスンで読む+αで終わっていたので、量が足りないなと思いました。
岩田:そこは皆さんぶつかる壁なので、週2回のレッスンに合わせながらこなしていけば、しっかりと力はついてくると思います。
Sさん:あと、絶対に読めない単語のメモを取ろうと思いました。記録しておけば、どこでつまずいているか親も整理できるので、いちいち悩まなくて済むなと思いました。その場で言うよりも「これ前も間違えたよ」とやっていく方が、子ども「あぁ、これね」とわかるので。
岩田:メモ帳でもノートでも何でもいいので、子ども自身も記録していくとこれが苦手なんだなというのがわかってくると思います。メモしておいて、まとまってきたら分析してみるのもといいかなと思います。
グループレッスンまで全然できていないのですが、皆さんの活用方法はどんな感じですか?
岩田:色々なタイプがいて、グループの中で学習していく方が合う子もいれば、我が家のようにグループレッスンには参加しないけれども家での学習をしっかりするタイプの子もいます。どちらも正解だと思います。とにかく時間を費やしてくださいというのが一番伝えたいことです。
Sさん:親としてはついサービスは最大限に活用してほしいとか、費用対効果を考えてしまうのですが、嫌になったら元も子もないですしね。
岩田:グループレッスンに参加するときは、あえて簡単なレベルやこれまで読んだ本を選んで参加するのもいいかもしれません。予習しなくても懐かしいと楽しめるかも。逆にもっとかっこいいお兄さんやお姉さんのところに入って挑戦していく子もいますし、お子さんに合わせて選択してください。
あともし好きな先生がいれば、先生で選ぶのもいいですね。逆にプライベートレッスンとはあえて違う先生を選んでいるというお声も聞いたことがあります。
Sさん:みんな参加してるのかなと気になっていたので参考になりました。
岩田:私の肌感覚ですが、多分半分かそれ以上の方は、グループレッスンを取ってらっしゃらない気がします。まずはプライベートレッスンをきちんとやっていただくのが前提なので、+αで毎日ORCをやるか、グループレッスンを取っていただくのがいいと思います。
もうすぐ春休みですし、よければご利用くださいね!
フォローアップ面談の動画はこちらです↓↓ よければご覧ください!
まとめ
- 単語カードを使ってみる
- ORCの単語機能で自分だけの単語帳を作る
- リーディングチャートを活用する
- 読めない単語・わからない単語を記録して傾向を分析する