英検®️の存在感、ますます上がってきています。それはなぜ?その謎にデータから迫ります。(数字が苦手なしょーこ、がんばります!💪)
うちの子、年長さんからMKで学習してきて、英語がとっても好きになってきたみたい。私もとても嬉しい!この間、お試しで英検®️5級を受けさせてみたら、合格できたんです!次は4級?どんどん次の級を受けさせたいと思っています!
わー!それはすごいです!合格おめでとうございます!これからも音声とともに、英語絵本を楽しんでくださいね。
先日、SNSで知ったんですけど、英検®️が大学受験に有利?って本当なんですか?そうだとしたら、ますます英検®️の上の級を早めに合格させておきたいと思いました。
よくご存知ですね!最近は大学入試でも多様な形式の入試を取り入れている大学も増えてまして、その一つとして外部試験(英検®️など)が利用されているんです。ということで今回は、おうち英語と英検®️、そしてその先にある大学入試について少しお話ししますね。
結論
・MKのレッスンを継続し、楽しみながら日常的に英語に触れると同時に、文法事項も少しずつ身につけることで、英検®️に順次合格できる力はついてくる ・大学受験は多様化しており、英語外部試験利用方式もその一つである ・英語外部試験利用入試は、大学受験での賢い選択肢の一つとなりつつあり、利用するなら高2で2級・準1級程度を目標にしておくと良い
学習指導要領とは
「学習指導要領」ってご存知ですか?実はこのような基準のことを指しています。
全国のどの地域で教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるようにするため、文部科学省では、学校教育法等に基づき、各学校で教育課程(カリキュラム)を編成する際の基準を定めています。これを「学習指導要領」といいます。
文部科学省ウェブサイト 学習指導要領「生きる力」
この学習指導要領は、時代に合わせて、概ね10年ごとに改定が行われてきました。この学習指導要領に沿った形で、それぞれの学校では、地域や学校の実態に応じて、教育課程(カリキュラム)を編成しているのです。
この要領では、教科等の年間の標準授業時数等が明確に定められています。各学校には各都道府県教育委員会に教育課程・実施時数などを報告する義務もあるなど、各学校は学習指導要領を遵守するよう厳しく監督されているのが実情です。
「英語教育実施状況調査」とは
令和5年6月に「第4期教育振興基本計画」が閣議決定。
令和5年度 「英語教育実施状況調査」概要
こうした背景の中、英語教育改善のための具体的な施策の現状について調査し、今後の国の施策の検討に資するとともに、各教育委員会における英語教育の充実や改善に役立てるために実施。
上記、「学習指導要領」をもとに、全国のそれぞれの学校で一定基準の学習指導が行われています。そして、英語学習指導がどの程度機能し、どんな結果が出ているのかを調査しているのが、「英語教育実施状況調査」です。
こちらの調査についてはいつから行われてきたのかは調べることができませんでしたが、昨今の英語学習を取り巻く情勢を鑑みますと、こちらの調査が今後の英語教育の方向性になることは間違いありません。ただし、そのデータに信憑性があることが前提となります。
令和5年度「英語教育実施状況調査」概要
報告書を見るときには、そのデータに信憑性が担保されているかを判断する必要があります。
調査対象は全国すべての小学校・中学校・高等学校ですが、回答数は100%ではありません。
小学校 98%、 中学校 92% 高等学校 68% となっており、高等学校の回答率がダントツで低いことがわかります。
こちらの68%という数字、データとしては問題ない数字なのでしょうか?
「どれだけの誤差を許容するか」によって、その結果の代表性が変わってくるのですが、5000サンプルの母集団で±3%を許容した場合のサンプル数は910です。高等学校の回答数(サンプル数)は3,256ですので、許容範囲を満たしていることになります。(SurveyMonkey.com様の資料から一部引用)
中学生の英語力
CEFR A1レベル(英検3級以上)を達成した中学生の割合は50.0%とあります。文部科学省は「着実に向上している」としていますが、第4期英語振興基本計画ではその目標は60%であり、実はまだ目標を達成していません。
また、A1レベル相当以上の英語力を有すると「思われる」生徒がその数値の約44%もいます。こちらの生徒の学力は英検など、公式なテストで測られた英語力ではなく、文部科学省がその概要を決めた「パフォーマンステスト」を各自治体が作成・実施、そしてその結果を、各学校の英語担当教師が判断したものです。個々の教師による判断に委ねられているということですから、客観的とは言えない可能性もあります。(パフォーマンステストはその内容・レベルともに学校によって幅があります。)
このような実態から、こちらの50%という数値は「概ね50%」(実はもっと低い)というところで捉えておくのが妥当と言えるのではないでしょうか。
このような文部科学省のデータをそのまま信頼できるとは言えないものの、昨今の英語学習・おうち英語の期待感の高さ・MKで英語多読を楽しんでいるお子さまの増加などを考えますと、英語力がついてきている子どもの数は着実に増えてきているということは言えるかもしれません。
高校生の英語力
高校生の場合は、A2レベル(英検®️準2級)相当を達成しているかどうかを判断しています。こちらのデータによれば、50.6%の生徒がそのレベルを達成したとされています。もちろん中学校のデータ同様、A2レベル相当以上の英語力を有すると「思われる」生徒も含まれています。また、目標の60%は到達できていません。
問題は次です。
CEFR B1レベル(英検2級)相当以上を達成した高校生の割合は19.8%(昨年度比1.4%減少)。
令和5年度 「英語教育実施状況調査」概要
特にグローバルに活躍することが期待される層の拡充に向けて取り組む必要。
つまり高校3年生段階で英検2級相当の英語力を持っていると思われる生徒の割合が、全体の20%程度いるということ、そして、この生徒たちは「特にグローバルに活躍することが期待される層である」と文部科学省は捉えているということです。
こちら「特にグローバルに活躍することが期待される層」に入っていけるよう、楽しみながら英語力を身につけている、これがMKの子どもたちなんだと思います!
いかがですか?高校生段階までに2級を取得できれば、大学入試とは関係なく、お子さまが英語を使って活躍できる将来が見えてくる可能性が高まるのです。
わあ、そうなんですね!夢が広がります。あの子が英語を使って世界をとびまわっている姿・・・いいですね! 大学入試についてはどうなんですか?英検®️準1級とか、必要なんですかね?
昨今の大学受験
大学受験も一昔前とは、その実施方法に大きな変更が見られます。その一つが「英語外部試験利用入試方式」です。その利用方法は大きく分けて2つに分類できます。
1 出願要件 2 合否判定利用
出願要件とは「基準を満たすスコア・級を取得していることが出願の要件となるもの」で、あくまでも要件を満たすことが必要で、試験後の合否判定とは無関係ということです。
合否判定利用とは、「試験のスコア・級など取得している成績に応じて、共通テスト・個別学力試験(国公立なら2次試験のこと)の得点に置き換えて活用するもの」で、こちらは大学によって、その扱いに軽重があります。
国公立大学(一例)
- 国際教養 国際教養学部 準1級 (共テ必須・個別学力試験「満点」)
- 千葉 法政経学部等 CFERスコア2180 (個別学力試験得点換算)
- 広島 全学部 準1級 (共テ「英語」の得点を満点)
私立大学(一例)
- 青山学院 国際政治経済学部 準1級(出願要件)
- 上智 全学部 CEFRスコア2300 (共テ得点換算)
- 中央 文学部 準1級(出願要件)
- 法政 グローバル教養学部 準1級(出願要件・個別学力試験得点換算)
- 学習院 国際社会科学部 2級 (個別学力試験得点換算)
- 学習院 理学部 準2級(出願要件)
- 明治 商学部 2級(出願要件)
- 早稲田 国際教養学部 2級(総点に加点)
- 早稲田 文学部/文化構想学部 CEFRスコア2200(出願要件)
- 早稲田 商学部 準1級(出願要件・個別学力試験加点)
- 立命館 国際関係学部 2級(出願要件・別途スコアで加点)
そのほか多くの私立大学でもこの入試方式を採用、2級や準2級合格を個別学力試験に加点している大学が多数あります。(利用方法は大学によって大きく異なります)
詳細を知りたい方は、こちら河合塾様のまとめが便利です!↑
以上をまとめますと、英検®️に関して言えば、2級以上を取得・またはそれと同等以上のスコアを取得しておくことは大学受験にも活用でき、大学受験の選択肢が増える可能性があることになります。
英検®️受検において大切な考え方
・英検®️合格だけを目標にしない ・相応の英語力を身につけることこそが、お子さまの輝く将来につながる
実は、英検®️2級までは、相応の英語力がついていなくても合格している場合がよくあります。
理由の一つとして、ある程度単語を習得できている場合、長文読解では「文法・文構造の理解」がなくても、なんとなく読めてしまう(正しく読めてはいない)こともあると思われます。
とはいえ・・・
一次試験:34.0%。二次試験80.4%(高校生の合格率/ 日本英語検定協会 2016年)
というデータもありますから、高校生であっても2級の1次試験は、それほど易しい試験というわけではありません。
合格は合格ですから、資格としてはそれで大丈夫なのですが、一つ懸念されることがあります。
それは、「文法・文構造の理解が十分ではない状態で合格してしまうと、次の級に挑戦する際、大きな壁にぶつかることがあること」です。
特に準1級・1級はこの「文法・文構造の理解」なしで合格することは相当難しいと思われます。
せっかく合格できたのに、次の試験で自信を無くしてしまいかねないのです。
ですから、英検に合格させることだけにとらわれず、MKのレッスンで音声を中心に、楽しみながら英語に触れるなかで自然と英語力を育み、同時に少しずつ文法事項にも触れておく。そしてお子さまの英語力を見極めながら、段階を経て英検を受検させていくのが良いのではないかと思います。
まとめ
英検®️受検は、焦らない方が良いのですね。MKで「英語が楽しい!」っていう気持ちを大事にしながら、英語にたくさん触れるなかで徐々に力がついていくのですね。それと、文法もやっぱり大事ってことですね。大学受験の情報もとても役に立ちました。今日はどうもありがとうございました!
この記事を書いた人
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